店長を目指したいけど、やりがいってあるのかな?
そんな疑問に、小売業界で20年以上勤務し、現役店長をしているsavoがお答えします。
ここでは主に小売業の店長経験からお話ししますが、サービス業や飲食店の店長にも当てはまる内容だと思いますので、是非最後までお読みください。
店長の仕事は「やりがい」があるか?
ズバリ、やりがいはあります!それは、店長は「店の最高責任者」だからです。一国一城の主です。業種や会社にもよりますが、店は店長次第でかなり良くも悪くも変わります。それだけ責任が重いということです。
楽しいか?楽しくないか?で問われれば、人によると思います。中には辛い!辞めたい!と感じている人もいるかもしれません。ただ、やりがいはある仕事であるのは間違いないと思います。
店長の仕事は「人」「モノ」「カネ」をどう活用して店の業績を上げるのかを考えて実行することです。どんな人を採用し、どのように育てるのか?どんな商品をどのように売るのか?経費はどのようにコントロールするのか?等、幅広いマネジメント能力が求められます。
店長をやっていて「やりがい」を感じたことベスト5
ここでは、長年の店長の経験から、仕事冥利につきるなぁ、やっていて良かったぁ、と思えたことを順にご紹介します。まずは5位から。
第5位:新店・改装店のオープン
小売業に携わる者として、新店オープンは大きなイベントです。事前に周辺マーケットやお客様の特徴、競合店を調査し、店内陳列や装飾、店スタッフの教育とオペレーション体制の構築などを本部と連携して行い、無事にオープンを迎えられた日は感無量となります。
オープニングセールを実施したり、本部関係者が多数出入りするので、感慨に浸っている余裕はありませんが、今まで準備してきたことが本日お客様にお披露目できるんだという気持ち、頑張って準備をしてくれたスタッフへの感謝、更にはこれからが本番だという気持ちになります。
やはり何事もそうですが、スタートする日は気分が高揚し、思い出深いものです。
第4位:イベントでの社内1位獲得
小売業では、四季折々様々な生活催事があります。また、会社や店が企画したイベント販促も実施したりします。このようなイベントに対し、高い目標を設定してチームメンバーで共有し、事前準備をして結果につながった時は、本当に嬉しいものです。
自分は以前、ある生活催事イベントで、ギリギリまでライバル店に売上で負けていたのですが、最後の最後に出し抜いて社内1位をとれた時のことを忘れられません。途中経過の売上状況から、社内1位を目指そうとチームメンバー全員が目標に向かって売り込み、結果達成出来た時は、皆でで喜びを分かち合ったのを覚えています。
第3位:お客様から感謝の言葉
小売業の醍醐味は、お客様から「ありがとう」と言って頂けることだと思っています。来店されたお客様に対し、「ありがとうございます」「ありがとうございました」と日々感謝を伝えることが従業員の仕事でもありますが、それに対し笑顔や言葉で返してくださるお客様もいます。やはり「ありがとう」と言われると嬉しいものです。
中でも自分が印象に残っているものとして、以前にある店の店長をしていた時に、常連のお客様がおり、自分が異動で他の店に行くことになったと伝えた所、「残念だわ。あなたが次に行く店にも行こうかしら。でもこの店がとても好きだから、これからも利用するわ。今まで本当にありがとう。」と大変丁寧な言葉を頂いたことです。今までのお店での思い出等も語ってくださり、お客様の生活に寄り添うことが出来たんだと、感慨深いものがありました。
第2位:店舗スタッフの成長
小売業の仕事はチームで行う仕事が中心です。人との関わりの中で仕事を進めていく形になります。店長は売上や利益を上げる、数値目標を達成させるということに加え、人材の教育も重要な業務となります。そして、人の成長をそばで見られるというのは大変嬉しく感じるものです。
自分は多数のメンバーと一緒に仕事をしてきましたが、もともとアルバイトとして働いていたスタッフが、その後社員登用試験に受かり、正社員として働くようになり、今では売場責任者としてバリバリやっていることを誇りに思っています。自分が関わってきた人達が成長しているのを見ると店長としてのやりがいを改めて感じます。
第1位:店舗スタッフからの感謝の言葉
第1位に選んだのは店舗スタッフからの感謝の言葉です。2位の店舗スタッフの成長とも通じるところがありますが、やはりチームとして仕事をしている中で、仲間からの言葉は特に印象深いものがあります。
日頃は何気ない会話だけのスタッフから、自分が他店へ異動になる前に「今までで一番の店長でした!ありがとうございました。次の店でも頑張ってください!」と言われた時には、熱くこみ上げるものがありました。
自分の経験上、雰囲気が良く、いいチームだったなぁと思える店では、店舗スタッフが家族のような感じに思えてきます。子供からの言葉が嬉しいのと同じで、店舗スタッフからの言葉は本当に嬉しいものです。
まとめ
店長としてのやりがいについてランキング形式でまとめて見ました。これはあくまで自分の経験と主観に基づいたものですので、私は違うよという人もいるかもしれません。店長経験者一個人の意見として、参考程度に見て頂ければと思います。
店長の仕事、というか販売の仕事は、人との関わりの中でやっていくものです。ですので、「やりがい」も「辛いこと」も結局は「人」にまつわることなんですよねぇ。特に、お客様よりも一緒に働く人との関係性が重要で、人間関係が上手くいくと楽しく前向きに仕事ができる反面、人間関係が上手くいかないと仕事での成果もあまり出ないように思います。チームでの仕事が基本ですから当たり前のことですね。
「店長は辛いのか?」という記事も別であげておりますので、是非そちらも見てみてください。
今回は以上です。